共感フレーズで信頼構築を!コールセンターで使いたい実践フレーズ

2026/01/30

コールセンターの電話対応では、正しい案内をしているだけでは信頼は生まれません。 相手が求めているのは、解決策だけでなく「気持ちを分かってもらえた」という実感です。 そのカギになるのが、共感フレーズ。この記事では、共感の言葉がなぜ効果的なのかを心理的な視点から解説し、 現場で使える具体的なフレーズを会話例とともに紹介します。

 

なぜコールセンター業務では共感フレーズが重要なのか

電話対応では、相手の表情や態度が見えない分、普段以上に感情のすれ違いが起きやすくなります。お客様は、困りごとや不満、不安を抱えた状態で電話をかけてくることが多く、「話を聞いてほしい」という気持ちが強いケースがほとんどでしょう。
こういった場面では共感フレーズが効果を発揮します。
その理由は、人が「理解された」と感じたときに、初めて冷静に話を聞けるようになるからです。
心理学では、感情が高ぶっている状態では論理的な説明が入りにくいとされています。コールセンターでの対応において、共感の言葉は会話の土台を整える役割を果たします。

共感は「解決策の前」に示すのが基本

共感フレーズを使うタイミングは非常に重要です。多くの新人オペレーターがやってしまいがちなのが、すぐに説明や解決策に入ってしまうことです。
しかし、お客様がまだ感情を吐き出しきれていない状態で説明を始めると、「ちゃんと聞いてもらえていない」と感じさせてしまいます。コールセンターの共感フレーズは、解決策の前に一度立ち止まり、気持ちを受け止めるために使うものだと意識することが大切です。

「それはご不安になりますよね」― 不安を受け止める共感フレーズ

不安を訴えるお客様に対して効果的なのが、「それはご不安になりますよね」という共感フレーズです。
この言葉は、事実の正誤には触れず、感情だけに寄り添う点が特徴です。
たとえば手続きが複雑な場合や、今後の流れが見えない状況では、お客様は強い不安を感じています。この一言があるだけで、「分かってもらえた」という安心感が生まれ、その後の説明も受け入れてもらいやすくなります。

「ご不便をおかけし、恐れ入ります」― 影響に寄り添う共感フレーズ

クレームや不満の背景には、「困っている」「生活や仕事に支障が出ている」という感情があります。そのような場面で使いたいのが、「ご不便をおかけしている状況」に理解を示すフレーズ。
この表現は、謝罪に寄りすぎず、相手に起きている影響に焦点を当てています。コールセンター業務では、言い訳に聞こえない形で共感を示すことが重要ですが、このフレーズはそのバランスを取りやすい一言です。

「お気持ちを教えていただきありがとうございます」― 話してくれたことへの共感

怒りや不満をぶつけられたときほど、使ってほしい共感フレーズが「お気持ちを教えていただきありがとうございます」です。これは、内容ではなく「伝えてくれた行動」を肯定する言葉です。
人は、自分の感情を受け止めてもらえたと感じると、自然とトーンが落ち着いていきます。コールセンターでの共感フレーズは、感情を止めるための言葉ではなく、吐き出させるための言葉でもあります。

「そう感じられるのも無理はありません」― 感情を否定しない共感フレーズ

「そう感じられるのも無理はありません」というフレーズには、相手の感情を肯定する力があります。「正しいかどうか」ではなく、「そう感じた理由がある」という姿勢を示すことで、対立構造を和らげることができます。 クレーム対応では、事実と感情を切り分けることが重要ですが、その前段階として、このような共感フレーズが大きな役割を果たします。

共感フレーズが逆効果になる場面もある

共感フレーズは、電話対応において非常に有効な技術ですが、使い方やタイミングを誤ると、かえって相手の不満を強めてしまうことがあります。特に、相手の感情の段階や状況を見誤ったまま共感を示すと、「軽く扱われている」「分かったふりをされている」と受け取られてしまうこともあります。
たとえば、強い怒りをぶつけられている場面で、表面的な共感フレーズだけを繰り返してしまうと、「言葉だけで流そうとしている」と感じさせてしまう可能性があります。この場合、お客様が求めているのは共感そのものよりも、「きちんと向き合ってくれる姿勢」や「具体的な対応」です。
また、事実関係がまだ整理できていない段階で共感を言い切ってしまうと、「あなたもこちらが悪いと言うのか」と誤解されることがあります。共感フレーズは感情を受け止める言葉であって、過失を認める言葉ではありません。その境界線を意識せずに使うと、対応が難しくなるケースもあります。
コールセンターで共感フレーズを使う際は、「感情への共感」と「事実の確認」を切り分ける意識が重要です。まずは話を聞き、状況を把握したうえで、必要なタイミングで共感の言葉を添える。この順序を守ることで、共感フレーズは本来の力を発揮します。

会話例で見る共感フレーズの使い方

たとえば、お客様が「何度も同じことを聞かれて不満だ」と話している場合、すぐに事情を説明するのではなく、「何度も確認が必要で、ご不便を感じられますよね」と共感を示します。そのうえで、「確認のために必要な点でして…」と説明に入ることで、会話の流れは格段にスムーズになります。コールセンターでの共感フレーズは、説明の前に置くクッションの役割を担っています。

共感フレーズを自然に使うためのコツ

共感フレーズは、暗記して機械的に使うものではありません。大切なのは、「相手はいま何に困っているのか」「どんな感情を抱いているのか」を想像することです。
また、声のトーンや話すスピードも重要です。どれだけ適切な共感フレーズでも、早口や強い口調では逆効果になってしまいます。コールセンターで共感フレーズを活かすには、言葉と態度をセットで整える意識が欠かせません。

共感フレーズは信頼を積み上げる技術

コールセンター業務における共感フレーズは、特別な才能ではなく、誰でも身につけられる技術です。一言添えるだけで、相手の反応が変わる経験を積み重ねることで、自分自身の対応にも自信が持てるようになります。
問題を解決する前に、まず気持ちを受け止める。その姿勢こそが、信頼されるオペレーターへの第一歩となるに違いありません。

 

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